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部門紹介

お薬のQ&A

小児の薬も、大人と同じように水で服用するのが一番良い方法です。
薬はまずいという印象を与えないことです。赤ちゃんは味について好き嫌いは少なく、比較的なんでも服用できます。聞きわけができる年齢の子どもには、薬の目的を説明し、納得させることも大事です。

思い出したときにすぐに飲むようにしましょう。ただし、次の服用時間が迫っている場合にはその分は飲まずに、その次からいつものように飲みます。2回分を一度に飲んではいけません。
なお、薬の種類によって、飲み忘れたときの対応が異なる場合があります。ご不明な点等ございましたら、薬剤師にお尋ねください。

お薬の期限は、おおむね1⁻2年残っていることが多いですが、病院で処方されるお薬は、医師がその時の症状やお子様の成長に合わせて処方しています。原則、処方された期間で飲み切りましょう。
長時間保管したお薬は、効果が低減したり、雑菌等が入り込んでいる場合があります。個別のお薬の保管方法や、使用期限等がわからない時は、薬剤師にお尋ねください。

お薬には、食べ物や他のお薬と混ぜると薬の効果が弱まったり、苦みが増したりする組み合わせがあります。

組み合わせ例
  • クラリスロマイシンドライシロップ + 酸性の飲料水(フルーツジュース、スポーツドリンクなど)
  • クラリスロマイシンドライシロップ + カルボシステインドライシロップ

お薬だけでは飲めないとき、混ぜてよいかわからないときは、薬剤師にご相談ください。

お薬の飲ませ方

子どもへの薬の飲ませ方、使い方をご紹介しています。
子どもに薬を飲ませる時間は、特別な場合を除いて、食前・食後にこだわらず飲ませやすい時に飲ませるのも一つの方法です。吐きやすい赤ちゃんには、空腹時に飲ませてもかまいません。

飲ませる前には、容器ごと軽く転倒させ混ぜます。強く振り混ぜると泡立ちが強い場合があるので注意しましょう。 幼児の場合、水薬のカップやシリンジにとり、飲ませます。甘味が気になる場合は、飲める程度の水で薄めてみましょう。乳児の場合は、スポイトかシリンジを使って、子どもを上向き斜めに抱いて、親指と中指で両ほほを押さえて口を開かせ、奥歯のあたりに少しずつ流し込み、水、ミルクやジュースを飲ませます。舌の前の方だと外に出してしまい、のどの方へ直接流し込むとむせるので注意しましょう。

粉薬をうまく飲めない場合は、次のような方法でいろいろ工夫しましょう。

  • 小児用の粉薬は、それ自体が味付けされていて、適度に水で薄めるだけの方が飲みやすい場合もあります。少量の水で溶いて、スプーンやスポイトで飲ませます。
  • 粉を袋の一か所にまとめ、数滴の水を加えよく混ぜてペースト状にします。よく洗った指先につけて、口の中の上あごか、ほほの内側につけた後、ミルクや水などを飲ませます。
  • 好きな飲み物や食べ物に混ぜて飲ませます。ただ、薬によっては薬の効果に影響が出るものや苦味が増す薬もありますので、薬剤師にご相談ください。混ぜたあとは長く置かずに早めに飲ませてください。また、ミルクに混ぜるのは注意が必要です。赤ちゃんにとってミルクは大切な主食です。ミルクの味が変わってミルク嫌いになってしまう可能性もあるのでご注意ください。

入れにくいときは、坐薬の先に水やオリーブ油、サラダ油などをつけて滑りやすくしてから挿入すると良いでしょう。できるだけ排便を済ませた後に挿入し、1~2分肛門を押さえておいて下さい。それでもすぐに出てしまったら、もう一度挿入して下さい。挿入して30分以上たって出てしまった場合は、薬は吸収されているので、すぐに追加せず様子を見てください。

坐薬は、体温くらいの温度で溶けるようになっていますので、冷蔵庫に保管するようにしてください。ただし、冷たいまま使うと刺激を感じるため、痛がったり、便と一緒に出てきたりしてしまうことがあります。使う前に室温に戻しておくか、手で少し温めておくとよいでしょう。

薬は、高温多湿となる場所・直射日光のあたる場所を避けて、子どもの手の届かないところに置きましょう。