Skip to main content

病院紹介

院長あいさつ

院長 外松学

当センターは昭和57年開院以来、県内唯一の小児専門病院として小児の三次医療を提供して参りました。当センターの基本理念は「小児の専門病院として、未来あるこどもたちの生命(いのち)をまもり、すこやかな成長発達を支援します。」であり、これに基づいて多くの難病・重症患者を受け入れてきました。平成17年に総合周産期母子医療センターが設置されてからは、周産期医療情報システムを駆使して、入院が必要な妊産婦や新生児の収容先を探す等の業務を実施し、県内の周産期医療の発展に大きく寄与してきました。同じく平成17年には小児集中治療室(PICU)も開設され、呼吸不全、心不全、腎不全等をきたした重症患者や大きな手術後の患者の厳密な全身管理が可能となりました。また、当院の特色として障害児歯科があり、障害を持つこどもたちの歯科治療にも貢献してきました。

最近の課題として浮上してきているのは、新型コロナウイルス感染症の流行に対する診療体制の整備です。2020年2月頃から全国で新型コロナウイルス感染が広がり、従来とは異なった医療体制が必要となって来ました。当センターにも感染症病棟は設置してありますが、その病床数は少なく、医療器機も十分ではありません。また、緊急時のスタッフの配置、診療体制の見直し、等も課題としてあがってきました。今回のコロナ禍を教訓に今後も予想される新興再興感染症の出現に対応する診療体制の整備が急務であると感じています。

最後に、当院としては、これまで通り、群馬県の「小児医療・周産期医療の最後の砦」としての役割を果たしていきたいと考えております。今後ともどうぞよろしくお願い申しあげます。

令和4年3月30日
院長 外松学