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診療科紹介

カテーテルアブレーション

カテーテルアブレーションとは?

アブレーションとは英語で「取り除く」という意味です。脈が速くなる頻脈性不整脈は心臓の中に異常な電気回路があることが原因で発生します。薬では回路を抑えることで不整脈を起こりにくくすることはできますが、原因はなくならないため根本的な解決にはなりません。カテーテルアブレーションでは原因を取り除くことにより不整脈を根本的に治療することができます。

成人の領域では頻脈性不整脈に対するカテーテルアブレーションは一般的な治療として普及しています。小児においても成人と同様な有効性が示されていますが、まだ小さい子供に対するカテーテルアブレーションを行える施設は限られているのが現状です。

どのように治療を行うのか

カテーテルアブレーション治療では、まず足の付け根の血管から数本のカテーテルを心臓の中に挿入します。このカテーテルには心電図がついており、心臓内の電気の流れをくわしく検査することができます。詳細な検査で原因を突き止めた後、原因となっている部分に高周波通電を行うことによって組織を焼灼することで不整脈の原因を取り除きます。

当院では治療中は鎮静剤を使用して眠った状態で行っています。

当院におけるカテーテルアブレーションについて

群馬県においては2000年代後半から群馬県立心臓血管センター内藤先生の協力のもと小児に対するカテーテルアブレーションを行ってきました。当初は心臓血管センターでお子さんの治療を行っていましたが、2014年からは当院での治療が可能となりました。

入院期間は原則として2泊3日です。治療前日に入院し、治療翌日に退院となります。術後1週間ほどは激しい運動を控えていただきますが、その後は通常の生活が可能です。不整脈でお困りの際にはぜひ循環器科にご相談ください。

カテーテルアブレーションを行っている様子
カテーテルアブレーションを行っている様子
カテーテルアブレーション中の透視画像
カテーテルアブレーション中の透視画像