主に診療している疾患と診療実績
循環器科が対象としている心臓病には、1.先天性心疾患、2.不整脈、3.心不全、4.川崎病などがあります。
- 先天性心疾患は生まれてきた赤ちゃんの0.8-0.9%に合併します。心疾患のこどもたちが正常な発育発達をして生涯にわたり普通の日常生活が出来ることを目指し、心臓血管外科と連携して治療を行っています。
・カテーテル治療について
・経皮的心房中隔欠損閉鎖術について
・移行期医療について
・胎児心超音波について
- 不整脈には、脈拍が速くなる頻脈性不整脈と、遅くなる徐脈性不整脈があります。当院では県立心臓血管センターと協力して頻脈性不整脈に対するカテーテル治療(アブレーション)を行っており、良好な成績を収めています。また、徐脈性不整脈に対するペースメーカー治療も行っております。
・カテーテルアブレーションについて
- 心筋症や心筋炎に伴う心不全に対し、抗心不全薬を用いた治療を行っています。劇症型心筋炎等に対するECMO治療にも対応しています。
- 川崎病は主に4歳以下の乳幼児がかかる病気で、発熱、皮膚の発疹、唇や目の発赤、手足のむくみなどを認めます。心臓に後遺症を残すと心筋梗塞等の原因となるため、後遺症を残さないことが治療の目標となります。γ-グロブリン大量療法とステロイド剤が無効な最重症例には抗TNFα抗体(レミケード)の投与や血漿交換を行っています。
心臓カテーテル検査実績:
年間150-200件前後のカテーテル検査を行っています。
そのうち約半数がバルーン拡張術、コイル塞栓術、心房中隔欠損閉鎖術、カテーテルアブレーション等のカテーテル治療で良好な成績をおさめています。