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診療科紹介

胎児超音波

胎児心エコー外来

はじめに

およそ100人に1人の赤ちゃんに生まれつきの心臓の病気(先天性心疾患)があるといわれています。胎児心エコーにより出生前(胎児期)に先天性心疾患を診断することができます。当院では2011年から小児循環器科医による胎児心エコー外来を開設しており、2020年度までに延べ1,000件以上の検査を行ってきました。

胎児心エコーについて

一般的に妊娠19-20週前後から先天性心疾患の診断が可能となります。通院していただいている産院の胎児エコー検査や当院産科の胎児スクリーニング外来で心臓に気になる所見があった場合、胎児心エコー外来でさらに詳細な検査を行っています。

お母さんのお腹の上から赤ちゃんのエコー検査を行います。1回の検査時間は30-45分程度です。必要であれば複数回の検査を行います。検査後に、産科医と赤ちゃんの状態について共有したうえで結果、今後の予定について説明をさせていただきます。

胎児心エコーのメリット

なによりのメリットは赤ちゃんの治療について様々な予定が立てられることです。

重症な先天性心疾患では、出生直後からカテーテル治療や手術が必要となることもあります。産科、循環器科、心臓血管外科、新生児科でカンファレンスを行い、出産場所、出産方法や赤ちゃんの治療について検討し、出生後赤ちゃんに必要な治療をスムーズに始められるようにしています。

軽症な先天性心疾患では、紹介元の産院に戻って出産していただくことが可能です。必要に応じて出生後に当センター循環器科を受診していただくようにしています。

もう一つのメリットはご両親にも様々な準備をしていただくことができることです。

出生前から診断がついていることで、赤ちゃんの病気について調べたり、出産後の予定を立てたりする時間を作れるため、心構えを持って赤ちゃんを迎えることができます。

先天性心疾患を持つ子供たちにより良い治療を提供するため、ご両親になるべく分かりやすく疾患を理解していただき、より良い形で赤ちゃんを迎えていただけるように努めています。

担当医

浅見 雄司、田中 健佑(非常勤)

担当医
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エコー
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※被検者の妊婦さんにご了承を頂いた上で掲載しています。